症例①

概要

冷え性、肩こり、頭重感(40歳代 女性)

症状

冷え性は単なる体質?と思ってあきらめていました。
職場でもデスクの下で夏でも毛布を掛け、エアコンがとてもつらく、ストレスもすごく感じています。
また、3年くらい前に交通事故によりむち打ち症も発症し、頭痛もあり、お薬を飲むことも多いです。

原因

冷え性は、「末梢血管の血行不良」自律神経の働きが悪くなり血管の収縮・拡張が上手くいかない、自律神経の中枢である脳の『視床下部』に皮膚からの寒いという情報が伝わり、指令を出して手・足の末梢の血管を収縮する、同時に熱を作るように血管を拡張し筋肉をふるわせ温度を下げないよう上げるように体温を一定に保つ仕組みがうまくいっていない症状です。

冷え性の原因として、ストレス・生活習慣が不規則・基礎代謝の低下・自律神経の乱れ・ホルモン機能の不調・筋肉量の不足・運動不足・貧血・低血圧などや、アトラス(第一頚椎)部分での循環の障害も考えられます。

冷え性遠絡療法では血管性(迷走神経)・神経性(視床下部)・血管性と神経性の両方(陽虚体質)に分類しています。

血管性:迷走神経の障害による、血管収縮により血流が低下した状態
 特徴として、手足を触ると他覚的に冷たく感じる
神経性:視床下部から脊髄の障害による、知覚神経の温度覚の低下の状態
 特徴として、自覚的な冷感で、他覚的に触っても冷たく感じられない。
血管性と神経性の複合:体質的に陽虚(相対的陰実)
 特徴として、自覚・他覚的に冷たく感じる。

治療方針

交通事故によるアトラスの炎症の改善(ライフフローの改善)が重要です。

遠絡療法にて、自律神経・迷走神経・視床下部の機能症状、脊髄の炎症症状の改善、ライフフロー(身体の流れの)調節機能の改善につながる治療を行います。
のど部 腹部への赤外線治療器等での照射、手・足部への押し棒・指での押し圧治療などを行います。
また、可視総合光線療法により熱エネルギー補給による深部の温熱効果・循環の調節作用が冷えて循環障害になった局所や粘膜の血流の改善を目指し、光エネルギーによる殺菌作用や白血球の作用の活性化と、自律神経機能・免疫機能を強化させていきます。
首の後ろ・腹部・腰部・足裏を中心にコウケントー光線治療器を使用して治療しました。

万病のもとと言われる冷え性対策・免疫力を上げることは重要と思われ、症状の改善の治療に力を入れています。

遠絡療法光線療法の併用も有効で当院ではおすすめしています。

神経系の冷えなどは、症状改善には継続しての治療が必要と思われますので、患者様の状態に応じてオーダーメードの治療を提案させていただきます。

経過

患者様自身も、「治療数回にて肩コリ感・頭重感・冷え感の軽減を感じています。毎日のストレスもあり継続治療の必要性を痛感しています。」との事であり、各症状も改善されてきていますが、現在も定期的な治療を継続しています。


 

症例②

概要

頭痛・首肩痛・腰部痛(50歳代 男性)

症状

パソコンを長時間使うことが多く頚部肩部の痛み、ズキズキとする頭痛が出て、機嫌が悪くなりつい怒りっぽくなるほどつらくなり、お薬を飲まないとパソコンに集中できない。20歳代から症状を感じていた。
姿勢も首が前に倒れるような不良姿勢が多く、首の周りの痛みを感じ、座ることが多いので腰部にも痛みを感じることが多い。

原因

患者様は、長時間のパソコン不良姿勢にて、頚部・腰部に負担がかかり、脊髄の炎症・脳幹部に供給するライフフロー(血液・リンパ・神経伝達物質などの流れ)の流れが滞り、頚肩部・腰部の痛み・ズキズキする拍動性の強い痛み片頭痛が出ていると思われます。

治療方針

遠絡療法によりアトラス(第一頚椎レベル)から頚髄・腰髄の経絡治療(赤外線治療器等によるツボ点の治療、手足のツボポイントを押す治療)を行いました。
この患者さんは、冷房が嫌いで冷えやすいので、腎臓の経絡の調整と温熱効果の期待できるコウケントーの可視総合光線療法も加えています。

経過

患者様自身も、
『治療中に体の奥が温かいものがサァーっと流れた感覚があり気持ちよかった。
 治療した日の夜は、とてもよく眠れてすっきりした、薬を飲まなかったが頭痛も軽くなっていた。
 イライラ感もでなくてよかった。続けて治療に通います。』
とおっしゃっていました。
※長時間の座る姿勢は、身体に負担をかけ、経絡の流れ(ライフフロー)を滞らせやすいので、15分に1回30秒くらいでもよいので姿勢を変えるようにした方がよい、また、腹式呼吸も血流を流しやすくする、神経の回復につながる酸素の供給、姿勢を調整するなど効果が期待できることをお伝えし、調子が悪く感じたら、酷くなる前に、お時間のある時に治療に来ていただいています。


 

症例③

概要

左足首の捻挫(50歳代 男性)

原因・症状

靴を履こうと玄関から降りた時によろけて足首を捻ってしまい外果周囲に痛み、腫れを伴い足を地面につけないほど痛む。

治療方針 

この患者様は、足首を捻って痛みは外果周囲が強く他の部位は痛みを感じていませんでしたが、足首を捻った状態により腰部にも捻りが起きたものと思われますので時間経過とともに腰髄の炎症の治療を加えることが根本改善にもつながると思います。
治療は、遠絡統合療法可視総合光線療法を行いました。

※打撲・捻挫での可視総合光線療法
患部が腫れるのは、血流を集めて患部の修復を促進させる生体反応です。
光線療法で血流循環を促進させることは、治癒過程を早める大変有効な治療法になります。
漫然と冷やし続けることは治癒過程を遅らせ、いつまでも痛みが取れない可能性があります。

経過

治療後は、まだ痛みはあるものの、歩くことが楽になっていました。
数回継続して治療することにより症状が軽減しています。


 

症例④

概要

かかと痛(70歳代 女性)

症状

半年前から右の足裏のかかと が朝起きて歩き出すときにとても痛い、整形外科で足底筋膜炎との診断で注射とお薬を処方、リハビリをされていたが、痛みはあまり変わらずそのうち2か月前から反対の左足裏かかと まで足をつくと痛みが出てきた。
以前通院されていた近所の方との会話で当院の事を聞いて来院しました。

原因

足底筋かかとには確かに炎症症状があり痛みを感じていますが、右の痛みから時間経過とともに左にまで両側に痛みが出ているので、原因を探ると根本(中枢)は、腰の脊髄の炎症と思われます。

治療方針

治療は遠絡療法で中枢(腰髄の炎症)からの治療をして、可視総合光線療法で血流循環の促進を促し、鎮痛・消炎作用にて患部の症状改善の治療を施しました。
週1~2回位の間隔で治療を行っていきました。

経過

患者様自身も、
『3か月近くたったころ、朝足をついても左足裏かかとの痛みが軽減し足がつけるようになり、よかった~。」
とおしゃっていました。
右足踵痛の改善ももう少しかなという感じです。


 

症例⑤

概要

40・50肩 (肩関節周囲炎) 首痛(40歳代 女性)

症状

介護の仕事をしていて、半年近く前から左の肩が挙がらず、動かすと激痛がはしり、首から肩上部にもコリ感、痛みあり。
病院でのレントゲン検査では異常はないとの事。
患者様の場合 左肩外側が挙げる動作で痛く、他の治療院などで、マッサージ、電気治療など受けたが症状は変わらなかったとの事。

原因

肩関節の痛みが強く、腰部には痛みは感じていないようですが、肩の外側に症状がある場合、腰の脊髄の炎症が関係あると思われます。
症状の出る場所により、肩が痛いけど原因が腰だったり頚などだったりします。
介護のお仕事で、患部も使いすぎていますが、腰からの捻りなど負担が多く、腰(腰髄)の炎症が根本と思われます。

治療方針

遠絡統合療法で、喉部・腹部(おへその上下)を、赤外線治療器等で、手足部の治療点を棒・指による押し圧で治療していく事をご提案。
※40肩 50肩の 原因(病因)は、頚髄から 胸髄から 腰髄から など痛みの出る場所により違うため、原因の根本を治療していきましょう!

経過

症状も半年と慢性的になっています、ライフフローの滞りも深いですので、まずは3ヶ月を目標に治療を続けており、症状の軽減効果が出てきています。


 

症例⑥

概要

右膝の痛みと腫れ(20歳代 男性)

症状

ここ一週間右膝が腫れて痛いのでみてほしいと連絡がありました。
小さいころから知っている青年で、キャンプが趣味でこの寒い時期(12月)でも行ってきたとの事です。
今朝になって腰も痛みを感じるようになってきた、腰を触診すると特に右腰椎4.5番辺りが痛みを感じ硬結部がある。
学生の頃から扁桃腺が腫れやすく、よく高熱を出してしまう。先月も扁桃腺で寝込んだとの事。

原因

アトラス、腰髄の炎症、下位脳の細胞蓄積症状がある事と、キャンプで無理をしたり、体を冷やしてたりして腎経の流れが滞りなども加わり、扁桃腺の腫れ、膝に痛みから腫れ、膝痛の根本である腰にも痛みが出てきたと考えられます。

治療方針

膝部の痛み腫れ、腎経の流れの滞りの改善の治療を、喉部・腹部の赤外線治療器・ソフトレーザー治療器による照射、押し棒による手足のツボポイントの押し圧治療、光線療法を腰部・腹部・膝部・足部に照射で治療をしました。
リンパの流れにも影響を及ぼしていると考えられ、アトラス(第一頚髄)の治療からライフフロー(血液・リンパ・髄液・神経伝達物質などの流れ)の改善が重要と考えます。

経過

3回の治療を行い膝の腫れが引いて痛みが軽減し生活に支障がない程度になりました。
しかし根本のライフフローの改善・腎経の流れの改善には継続治療が必要と思われます。
また、「体を冷やさないようにしてね。腹巻なども有効だよ。」とお伝えしました。


 

症例⑦

概要

腰痛 下肢のしびれ(60歳代 女性)

症状

2週間前から腰部の痛み・左のすねにジンジンする様なしびれあり。
4ヶ月程前から、右肩関節外側の痛み(50肩症状)もあったとの事。

原因

左の腰部L4.5に圧痛・硬さがあり、腰のL4.5の神経の線維の圧迫で脊髄から脊髄神経にまで障害が出て、腰の痛み・左下肢にしびれが出ている症状と思われます。
右肩関節外側の挙げた時の痛み(50肩症状)も同じ腰髄の炎症からきているので腰髄・腰の炎症症状は、4ヶ月程前から発症していたものと思われます。

治療方針

遠絡統合療法光線療法を併せ、原因の腰髄にお腹からの赤外線治療器等の脊髄治療、押し棒による手・足ポイントの治療をご提案。

経過

一週間に1~2回位の治療により、「3ヶ月目位から腰・左すねの痛み・しびれ症状が改善」したとのお話を受け、一旦治療を終了して様子を見ていただく事としました。