はじめに

 当院は、一般財団法人 光線研究所の正式な認定のもと、コウケントー治療器の専門メーカである、株式会社 黒田製作所製の光線治療器(炭素弧光灯(カーボンアーク灯)治療器)を使用しています。

【可視総合光線療法】って何?

 可視総合光線療法とは、治療用カーボンのアーク放電により発生する光(弧光)と、それによる輻射温熱を、症状に合わせて人体各部の素肌に直接照射する治療法です。

健康維持に欠かせない“日光”の大切さと光線治療

 太陽の恵み“日光”を浴びることは、人が毎日健康に過ごすためにとても必要なことです。

“日光”とはどんな光ですか?

 日光(太陽光)は、眼に見える可視光線と眼に見えない不可視光線があります。

 可視光線は、の7種類の連続した光線で、各色の帯を波長=スペクトルと呼びます。
 それぞれのスペクトルにより、さまざまな特徴を発揮するなのです。

 不可視光線には紫外線赤外線があります。
 紫外線は、日光消毒の作用があって皮膚への浸透力が弱いのですが、化学反応により皮膚でビタミンDの前駆体を生産します。
 赤外線は、皮膚への浸透力が高く身体内部に達し、深部温熱作用により血行を促進します。
 どちらの光線も基本的に人体に必要なものです。

なぜ“日光”が必要なのですか?

 人は“日光”を浴びることにより、皮膚内でビタミンD前駆体が産生され、これが体内でビタミンDに変わります。このビタミンDカルシウムの吸収を促進させメラトニンやセレトニンの分泌を促し生体のリズムの調整作用が期待できます。

 生体に自然に備わっているこのビタミンD産生メカニズムは、薬剤のような人工的の物ではなかなか代償できないものです。

 また“日光”の明るさと暖かさは、心とからだに癒しを与えます。
 しかし、現代ではオゾン層破壊などによる弊害が懸念され、日光を浴びる機会が減少した事により、疲労回復が遅くなる傾向が伺えます。

 

 “日光”をたっぷり浴びた花や木々は元気に成長し、日陰になった植物は元気がなく、枯れてしまうことがあります。
 同様に、私たち人間を含めてすべての命が太陽の光に養われているのです。

治療に使う光線治療器コウケントーとは?

 光線治療器コウケントーは、治療器用カーボン電極照射器の中でアーク放電させる、株式会社 黒田製作所製の光線治療器(炭素弧光灯(カーボンアーク灯)治療器)治療器です。

 人類に必要不可欠な“日光”に似た連続スペクトルの光線可視総合光線赤外線・可視光線・わずかな紫外線)を素肌に直接照射し、光と熱で症状の回復・改善及び健康維持をはかっていきます。
 (可視総合光線療法に用いる光線は、太陽光に最も近い連続光線です。しかも、太陽光に含まれ人体に有害とされる短波長の紫外線は含まれておらず、またその他の紫外線量も地上に到達する太陽光線と比べてもわずかで、紫外線の弊害を気にすることなく、その有効面を安心して受けることができます。)
 紫外線は血管の拡張、可視光線と赤外線は体を温めて血液循環を改善することで副交感神経を刺激し、血管の拡張・血液循環の改善作用が期待できます。

光線治療は、どんな作用が期待できます?

 光化学作用、深部温熱作用、生体リズム調整作用、鎮痛作用、免疫調整作用、消炎(腫脹吸収)作用、肉芽発生作用、殺菌作用、睡眠作用、食欲/便通作用、解毒作用、コレステロール低下作用、消痒作用、利尿作用、筋力/運動能力向上作用、呼吸機能改善作用、神経機能改善作用、疲労回復作用が期待できます。

誰でも光線治療を受けることができますか?

 光線治療器コウケントーは、幼児からご高齢の方まで、また妊娠中の方でも安心して使用できます。
 ※ただし、日光過敏症(全身性エリトマトーデス・ポルフィリン症・色素性乾皮症など)の方、日光過敏症を誘発しやすい薬を処方されている方はご使用いただけません。
 ※化粧品でかぶれた経験のある方、高熱のある方、心臓や脳神経に障害のある方は、使用できない場合があります。


<出典/参照元> 光線研究所発行の可視総合光線療法『理論と治験』、コウケントーパンフレット